BBL USED コラム


バーバリーのファッション業界での立ち位置

ギャバジン バーバリーは19世紀に、ロンドンのヘイマーケット30番地に誕生したブランドです。
創設者のトーマス・バーバリーは、これまでになかった機能性に優れた生地の発明を積極的に行い、新素材の開発に力を注ぎました。バーバリーが生み出した機能性とデザイン性を備えたファッションウエアは、ファッション界だけではなく機能的な衣類を必要とする特殊なシーンでも活用され、歴史的にも大きな貢献をもたらしました。そして、1924年にコートの裏地に使用したバーバリーチェックが大ブームを引き起こし、1967年のパリのショーでは、コートの裏地以外のさまざまなファッションアイテムにバーバリーチェックを使用されました。エレガントなバーバリー製品は、多くの人々に知れ渡ることとなり、王室でも使用される一流ブランドとしての地位を確立しました。

バーバリーブランドのイメージ低下の原因

バーバリー バーバリーは機能的で高品質なウエアを展開するブランドとして前進し、多くの著名人やセレブ達に愛される一方で、1970年以降のイギリスではブランドの価値が大きく低迷していきました。低所得階級が中上流階級の外見や行動を真似る“プロールドリフト”と呼ばれる人々が増加し、フーリガンや不良学生と呼ばれる若者がバーバリーを身につけるようになりました。その多くは、高級なバーバリーの正規品ではなく、コピー品を着用していたと言われていますが、バーバリーのブランドイメージを著しく損ねる事となりました。また、バーバリーマンと呼ばれるトレンチコートだけを羽織った露出狂の出現により、イギリスではバーバリーを身につけているだけで、好奇の目で見られるような時代が90年代まで続きました。日本でもコギャルファッションの一部として、制服にバーバリーのマフラーを着用したスタイルが流行していた事は記憶に新しいところです。

英国バーバリーの評価とブランドの改革

本家の英国バーバリー製の製品は、若者の間では少々デザインが古臭いといった意見もありますが、変わらぬ伝統的なデザインの美しさは、バーバリーの持ち味でもあります。機能性においても優れた製品を生み出し、ファッション業界でも常に第一線の立場としてシーズンコレクションに登場しています。しかし、バーバリーの高級なスタイルとオーセンティックなデザインは、日本ではなかなか定着することがなかったため、1996年に若者向けのブランドとしてライセンス製造を展開していく事になりました。その結果、日本でもバーバリー製品は大ヒットとなりましたが、若年層からの支持やブランドのカジュアル化から、ブランドとしての価値が低下するといった悪循環が生まれました。そのため、2000年代から一部のライセンス製造を中止し、インポート物に統一するなどの本来のラグジュアリーブランドとしての立て直しを本格化させています。
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