私が高校生になったとき、ちょうどルーズソックスの流行が終わり、紺のハイソックスが流行りだした頃だった。
中学生から高校生になり、少し大人になった気持ちで、ハイソックスを揃えたが、多くがバーバリーのものだった。
質がしっかりしていることと、なによりも、バーバリーのロゴがすごくおしゃれだったから。

ロゴも多くの色があり、かわいい色を集めた。
他のブランドのハイソックスをはいている子より、
おしゃれに気を使っているでしょ、と思っていた。

初めてブランド物の財布を持ったのはそれより少し後だった。
バーバリーの三つ折りの財布。もちろんバーバリーチェックの柄のものだった。
それまでは雑貨屋で買ったような変な柄の財布を使っていたので、
急に大人になったような気持ちになったことを覚えている。
アルバイトをして自分で稼いだお金で買ったということも関係してるかもしれないけど。

同級生には、高校生ながらにヴィトンやプラダの財布を使っている子もたくさんいたが、
それよりも、「私のバーバリーのほうが上品でしょ」と、少し上から思っていた。

今思えば、靴下や財布でそんなに違いなんてないんだし、まだまだかわいい時期だったんだな、
とにやにやしちゃうけれど、あの頃の自分の世界はまだ小さくて、精一杯だったんだと思う。

今はもう、ハイソックスからストッキングへ、財布も別のブランドのものを使っている。
だけどバーバリーはやっぱり私には特別なままでいる。
私にとって、上品というか、少し背伸びをしたい気持ちにさせるブランドのまま。
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